手術は局所麻酔でできる30分ほどの手術です。

術後30分ほど休んでいただき、帰宅していただけます。

血栓の出来ているものは摘出手術、痔核そのものに対しては

痔核結紮法、根治手術があります。

根治手術は痔核をまわりから丁寧に少しづつはがしていき、

最後に血管を処理します。 

当院では溶ける糸を使用しますので抜糸の必要はありません。

手術当日帰宅後は安静にしていただきますが、翌日からは

少しづつ動いていただいて問題ありません。

また術後翌日からお風呂に入っていただいて大丈夫です。

むしろお風呂で洗っていただき清潔にしていただいたほうが

回復も早くなります。
 
 
 
当院ではALTA療法(ジオン)、PPH手術はおこなっておりません。

痔ろうの手術は入院施設のある病院を紹介させていただきます。

 

 

私の手術に対する考え
 
基本的には当院は痔は切らない方針です。
しかし例外はあり、痔の治療でも絶対に手術をしたほうがいい場合、絶対ではないが手術をしたほうがいい場合、本人が希望された場合には手術をお勧めしています。
まず絶対に手術をしたほうがいい場合ですが、痔ろうの場合はほとんど皆さんに手術をお勧めしています。 痔ろうは投薬治療で一時的に症状が改善したように思えても、ほとんどの場合再発します。細菌感染による激痛や膿の排出などの不快な症状を繰りかえすために、早いうちに手術をして完全に治すことをお勧めしています。
痔ろうは病巣が深い上に取り残すと再発の原因になりますので、腰椎麻酔で手術のできる施設をご紹介しています。
 
 
痔核では血栓性痔核、大量の出血を繰り返す場合、痛みが強く我慢できない場合、肛門周囲に膿がたまっている場合などに手術をお勧めしています。血栓性痔核は血栓を除去すると劇的に痛みが改善するうえに、手術そのものも5-10分で済むごく簡単な手術です。肛門周囲に膿がたまる(肛門周囲膿瘍)場合も切開して膿を出すと嘘のように楽になります。
 
最近はご本人が手術を希望されるケースが増えてきています。肛門粘膜が伸びてしまい拭くときに違和感があって気になるために切ってしまいたいという場合で、若い女性に多いです。この場合元に痔核があって肛門の粘膜が伸びているケースでは健康保険がきくのですが、痔核は完全に治っていてのびてしまった粘膜だけが残っているケースでは自費の治療になります。
 
以前は痔核根治手術は痛みが強いため入院して行うのが常識でした。最近では手術方法や薬剤も進歩してきたため日帰りで痔核手術を行うところも増えてきています。私が痔の手術を指導していただいた梅村教授は患者さんのことを考えたら痔核の根治手術後は最低でも1週間は入院してもらうべきだとよく仰っていました。
 
ただもし私が痔核根治手術を受けるとしたら、やっぱり日帰りを選択すると思います。少し強いめの痛みどめを飲んで家であまり無理しないようにしていたほうが落ち着けますし、余分な入院費も不要です。ただしこのあたりは手術を受ける方の考え方によると思いますので、遠慮せずに希望を言っていただければできる限りご希望に添えるように致します。